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事業背景・目的

事業背景

 現在、世界的な景況感の悪化により、我が国製造業をめぐる事業の見通しはますます悪化しています。他方で、環境・資源制約も高まっており、鉄、銅といったベースメタルからレアメタルに至るまで、今後数十年以内での資源の枯渇が懸念されています。
 経営環境の悪化と環境・資源制約という2つの困難な課題を解決するための1つのキーワードが、「省資源」です。従来、我が国の3R政策は、リサイクルを中心に進められてきました。リサイクルは廃棄物の削減のため極めて有効な方策ですが、他方で、コストの削減といった観点からは必ずしも最適の解ではありません。環境対策が企業経営の足かせとなっては元も子もありません。したがって、製造業において、コスト削減と環境負荷の低減を同時に達成する「省資源」が、今後ますます重要になっています。
 ものづくり力に優れた我が国の企業は、自社でできる限界まで資源ロス削減(=コストダウン)に取り組まれています。セットメーカーでは徹底した改善活動により、自社内での改善の余地が乏しくなってきています。
 しかしながら、サプライチェーンに視野を広げてみると、自社のみの取組では削減できない資源ロスが存在してはいる場合もあります。
 発注元の設計や仕様によって改善の取組の自由度が制約されてはいないでしょうか。厳しい品質確保要求に対応する結果として歩留まりが悪化しているケースはないでしょうか。
 こうした場合においては、個別企業単位の取組に加え、取引先と連携することで資源ロスが削減される可能性があります。もちろん資源ロスの削減はコストダウンだけでなく環境負荷軽減にもつながります。

 「サプライチェーン省資源化連携促進事業」は、専門家派遣による「資源ロスの見える化」を通じて、製造段階のサプライチェーンを構成する複数企業が連携して行う資源ロスの削減や環境配慮設計の取組を支援することにより、中小企業における省資源化等の取組を促進するとともに、同じ課題を抱える他の企業チームの手本となるような優良事例の創出を通じて、我が国製造業におけるコスト削減と環境負荷の低減を促進することを目的としています。

事業目的

世界最高水準の省資源化社会を目指すためには、企業単体ではなく、サプライチェーン内の連携により全体の省資源化を進めることが重要であるとの認識に至り、本事業を実施することになりました。

また、そのようなサプライチェーン内の製品設計・製造プロセスの同時改善による省資源化を支援するとともに、本事業で得られる優良事例を公開することによって、原材料の使用合理化効果の高い製品設計や、これに対応する新たな生産工程の導入を推進する事を目的としています。

なお本事業は平成20年度経済産業省から社団法人産業環境管理協会への委託事業です。
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